空き家の査定や内覧で不動産会社の担当者に来てもらったとき、「どうして窓を開けているの?」と疑問に思ったことはありませんか?
不動産営業は、空き家の室内を見るだけでなく、窓を開けて換気をしたり、窓の状態を確認したりすることがあります。
一見すると何気ない行動に見えますが、実は空き家の状態を確認するうえで、窓は重要なチェックポイントの一つです。
空き家は人が住んでいる住宅と違い、長期間窓が閉め切られていることがあります。その状態が続くと、湿気やカビ、ニオイ、結露などが発生しやすくなり、建物の劣化につながる可能性があります。
今回は、不動産営業が空き家の窓を開ける理由と、窓を開けることで確認しているポイント、さらに空き家を売却するときに注意したいことについて解説します。
なぜ不動産営業は空き家の窓を開けるの?
一番大きな理由は、室内の換気と建物の状態確認です。
長期間閉め切られていた空き家は、室内の空気がこもっています。
人が住んでいれば、日常的に窓やドアを開けたり、エアコンや換気扇を使用したりするため、ある程度空気が入れ替わります。
しかし、誰も住んでいない空き家では、何週間、何か月、場合によっては何年も窓が閉じたままになっていることがあります。
そのため、不動産営業が現地を訪れた際には、可能な範囲で窓を開け、室内の空気を入れ替えることがあります。
ただし、すべての物件で必ず窓を開けるとは限りません。防犯上の問題や、窓の破損、悪天候など、安全面を考慮して開けない場合もあります。
①湿気がこもっていないか確認する
空き家で特に注意したいのが「湿気」です。
窓を閉め切った状態が長く続くと、室内に湿気がこもることがあります。
特に、
・日当たりが悪い部屋
・北側の部屋
・押し入れやクローゼット
・家具が置かれていた場所
・水回り周辺
などは湿気がたまりやすい傾向があります。
湿気が多い状態が続けば、カビの発生につながる可能性があります。
不動産営業が窓を開けることで、室内の空気を入れ替えながら、カビや湿気の跡などがないか確認するきっかけにもなります。
②カビやニオイを確認する
空き家に入ったとき、「独特なニオイがする」と感じることがあります。
長期間閉め切られていた住宅では、湿気やカビ、排水管などが原因でニオイが発生していることがあります。
窓を開ける前と後で室内の空気が変わるかどうかを見ることで、建物の換気状態を確認することもできます。
もちろん、窓を開ければニオイの原因がなくなるわけではありません。
むしろ、換気をしたうえで室内の状態を確認することで、どこからニオイが発生しているのかを調べるきっかけになります。
③窓そのものの状態を見る
窓を開ける目的は換気だけではありません。
不動産営業は、窓やサッシそのものの状態も確認します。
例えば、
・窓がスムーズに開くか
・鍵が正常にかかるか
・サッシにサビがないか
・ガラスが割れていないか
・網戸が破れていないか
・窓枠に腐食がないか
などです。
長期間使用されていない住宅では、窓の動きが悪くなっていることがあります。
また、木製の窓枠などでは、湿気による腐食が発生しているケースもあります。
窓は外気に直接触れる部分でもあるため、建物の状態を確認するうえで重要な場所です。
④雨漏りの跡がないか確認する
窓周辺では、雨漏りや雨水の侵入がないかも確認します。
窓枠周辺の壁紙が変色していたり、シミがあったり、壁が膨らんでいたりする場合には注意が必要です。
ただし、シミがあるからといって必ず雨漏りとは限りません。
結露や湿気によって発生している可能性もあるため、原因を確認する必要があります。
空き家の場合は、雨漏りに気付かないまま長期間放置されているケースもあります。
そのため、窓を開けるだけでなく、窓周辺の壁・天井・床なども合わせて確認することが重要です。
⑤結露の跡を確認する
空き家の窓を見るときには、「結露」の跡にも注意します。
結露は、室内と屋外の温度差などによって発生します。
結露が長期間続くと、窓枠や壁紙、木材などに影響する可能性があります。
特に冬場に結露が発生しやすい住宅では、窓周辺にカビが発生していることもあります。
不動産営業は、窓ガラスだけでなく、サッシや窓枠、周辺の壁まで確認することがあります。
⑥空き家の「放置期間」を感じ取ることもある
窓の状態は、その住宅がどの程度管理されているのかを判断する材料にもなります。
例えば、窓ガラスに大量のホコリが付着していたり、サッシに汚れがたまっていたり、網戸が破れていたりすると、長期間使用されていない可能性があります。
もちろん、窓の汚れだけで空き家の放置期間を正確に判断できるわけではありません。
しかし、窓・庭・郵便受け・室内・設備など、さまざまな状態を総合的に見ることで、物件の管理状況を把握しやすくなります。
⑦窓を開けるときは防犯にも注意
空き家の換気は重要ですが、窓を開けたままにすることには注意が必要です。
窓が開いていると、空き家への不法侵入や盗難などのリスクが高まる可能性があります。
そのため、換気を行った後は、必ず窓や勝手口、玄関などの施錠を確認することが大切です。
特に売却前の空き家では、不動産会社や所有者、管理会社など、誰が鍵を管理しているのかを明確にしておきましょう。
「換気のために窓を開けたまま帰ってしまった」ということがないよう、防犯管理も重要です。
⑧窓を開けることで建物の劣化を防ぐ?
空き家では換気をすることで、室内にこもった湿気を外へ逃がすことができます。
ただし、「窓を開けておけば空き家は劣化しない」というわけではありません。
雨の日に窓を開ければ、雨が室内に吹き込む可能性があります。
また、夏場に高温多湿の状態で窓を開けたからといって、必ずしも室内環境が改善するとは限りません。
換気は重要ですが、天候や季節、建物の状態などを考慮して適切に行う必要があります。
遠方にある空き家を所有していて、自分で定期的に換気できない場合には、空き家管理サービスや不動産会社などに相談する方法もあります。
⑨空き家の査定額は窓だけで決まらない
窓に汚れや劣化があったとしても、それだけで査定額が大幅に下がるわけではありません。
不動産の査定では、
・土地の面積
・建物の築年数
・間取り
・立地
・接道状況
・建物全体の状態
・駐車場
・周辺環境
・リフォーム履歴
・市場の需要
など、さまざまな要素を総合的に判断します。
例えば、窓のサッシが古くても、駅から近く土地の需要が高い物件であれば、十分に売却できる可能性があります。
反対に、窓がきれいでも、雨漏りやシロアリ、建物の大きな劣化などがあれば、売却時に確認が必要になることがあります。
売却前に窓を交換した方がいい?
空き家を売却する際、「窓が古いから交換した方が高く売れるのでは?」と考える方もいます。
しかし、必ずしも交換する必要はありません。
窓の交換には費用がかかりますし、交換した金額がそのまま売却価格に上乗せされるとは限りません。
特に築年数が古い空き家では、買主が購入後に自分好みにリフォームするケースもあります。
そのため、売却前に大きな費用をかけるよりも、まず現状のまま査定を受けることがおすすめです。
「修繕した方がいい部分」と「そのまま売却した方がいい部分」を不動産会社に相談してから判断しましょう。
千葉県の空き家でも窓の確認は重要
千葉県には、千葉市・船橋市・市川市・松戸市・柏市などの都市部から、四街道市・佐倉市・八千代市・習志野市・流山市・大網白里市・東金市・茂原市など、さまざまな地域に戸建て住宅があります。
相続した実家が遠方にあり、長期間現地を確認できていないという方も少なくありません。
空き家を放置すると、窓の劣化だけでなく、
・カビ
・雨漏り
・シロアリ
・外壁の劣化
・庭木や雑草
・給湯器などの設備故障
など、さまざまな問題が発生する可能性があります。
「まだ売るか決めていないから」と放置するのではなく、一度現地の状態を確認することが大切です。
空き家を売却するなら、まず現状を確認
空き家を売却する際は、きれいに掃除したり、窓を交換したり、リフォームしたりしてから査定を受ける必要はありません。
まずは現在の状態を確認し、「このまま売却できるのか」「修繕した方がいいのか」を判断することが重要です。
特に相続した空き家では、所有者自身が建物の状態を把握していないケースもあります。
不動産会社に現地を見てもらえば、窓だけでなく、外壁・屋根・基礎・床下・水回りなど、建物全体の状態を確認するきっかけになります。
株式会社INfinityでは千葉県の空き家売却をサポート
株式会社INfinityでは、千葉県内の空き家・相続不動産・中古住宅などの売却相談を承っています。
「長期間窓を開けていない空き家がある」
「カビや湿気が心配」
「窓が古いけど売却できる?」
「リフォームしてから売った方がいい?」
といったお悩みがある方も、お気軽にご相談ください。
千葉市・船橋市・市川市・松戸市・柏市・流山市・習志野市・八千代市・四街道市・佐倉市・大網白里市・東金市・茂原市など、千葉県内の空き家について、土地・建物・設備の状態を確認し、物件に合った売却方法をご提案します。
まとめ
不動産営業が空き家の窓を開けるのは、単に換気をするためだけではありません。
室内の湿気やカビ、ニオイ、結露、雨漏りの跡、窓やサッシの劣化などを確認し、建物の状態を把握する目的があります。
空き家は人が住んでいないことで、ちょっとした劣化や異常に気付きにくくなります。
だからこそ、売却を検討している場合は、窓を含めた建物全体の状態を一度確認しておくことが大切です。
また、窓が古いからといって、売却前に必ず交換する必要があるわけではありません。
修繕やリフォームに費用をかける前に、まずは不動産会社へ査定を依頼し、「現状のまま売却する」「必要な部分だけ修繕する」など、物件に合った方法を検討しましょう。
相続した空き家や長期間使用していない実家がある方は、建物の劣化が進む前に、まず現在の不動産価値を確認してみてはいかがでしょうか。


