空き家や中古住宅を内覧した際、「部屋の一部分だけ床がふにゃふにゃしている」「歩くと床が沈むような感じがする」と気になったことはありませんか?
床の一部が柔らかくなっていると、単なる床材の劣化だと思いがちですが、実は床下の湿気や水漏れ、木材の腐食などが関係している場合があります。
特に、長期間人が住んでいない空き家では、換気や定期的な掃除が行われず、気付かないうちに床の劣化が進んでいることもあります。
今回は、一部の床がふにゃふにゃになる主な原因や確認したい場所、売却を検討している場合の対処法について解説します。
1. 床がふにゃふにゃになる主な原因
① 床材そのものが劣化している
床の表面に使われているフローリングは、年数の経過とともに傷んでいきます。
特に、古い住宅では床材の表面が剥がれたり、内部の接着部分が弱くなったりすることで、踏んだときに柔らかく感じることがあります。
一部分だけ症状が出ている場合、その場所に長年負荷がかかっていたり、日常的に水分が付着していたりする可能性もあります。
ただし、床材の表面だけが劣化しているのか、床下の構造部分まで傷んでいるのかによって、必要な修繕は異なります。
② 床下の湿気によって木材が腐食している
床がふにゃふにゃになる原因として注意したいのが、床下の湿気です。
床下の通気が悪かったり、地面から湿気が上がってきたりすると、床を支える木材が湿気を含み、腐食が進むことがあります。
木材の腐食が進行すると、床を支える部分の強度が低下し、歩いたときに沈むような感覚が生じる場合があります。
空き家では窓を開ける機会が少なく、設備の不具合にも気付きにくいため、長期間にわたって湿気の影響を受けているケースも考えられます。
③ キッチンや洗面所などの水漏れ
水回りの近くで床がふにゃふにゃしている場合は、水漏れにも注意が必要です。
例えば、キッチンのシンク下や洗面台の給排水管、洗濯機の排水部分などから水が漏れると、周囲の床材や下地に水分が染み込み、劣化することがあります。
過去に水漏れが発生していても、表面が乾いているからといって、内部まで問題がないとは限りません。
床の変色やシミ、カビ臭さなども見られる場合は、原因を確認することが大切です。
④ シロアリによる被害
床が沈む、踏むと柔らかい、特定の場所だけ強度が弱くなっているといった症状がある場合、シロアリによる被害も可能性の一つです。
シロアリは木材を食害するため、床下の木材や床を支える部材が傷んでいると、床の強度が低下することがあります。
特に、湿気の多い床下や、雨漏り・水漏れなどで木材が湿っている場所では注意が必要です。
ただし、床の柔らかさだけでシロアリ被害と断定することはできません。必要に応じて専門業者に調査を依頼しましょう。
⑤ 床を支える下地や構造部分の劣化
床の表面に問題がなくても、その下にある合板や根太などの部材が劣化している場合があります。
床を支える部分が弱くなると、歩いたときに沈み込んだり、きしみ音が出たりすることがあります。
築年数が古い住宅では、床材だけでなく、下地や構造部分も含めて状態を確認する必要があります。
2. 床がふにゃふにゃしている場所から原因を考える
床の状態を確認する際は、どの場所で症状が出ているかも重要なポイントです。
- キッチン・洗面所: 給排水管からの水漏れや、水分による床材の劣化
- 浴室の出入口: 水が染み込むことによる床材や下地の腐食
- 窓際・外壁付近: 雨漏りやサッシ周辺からの浸水
- 部屋の中央や廊下: 床材や下地の劣化、床を支える部材の不具合
- 押入れ・収納付近: 湿気や結露、過去の水漏れなど
あくまで考えられる原因の目安であり、場所だけで原因を特定できるわけではありません。床下の状態や建物全体の状況を確認することが大切です。
3. 空き家の床がふにゃふにゃしていたらどうする?
床の異常に気付いたら、まずは無理に踏み込んだり、強く押したりしないようにしましょう。
床が大きく沈む、穴が開きそうになっている、歩くと抜けそうな感覚がある場合は、転倒や踏み抜きの危険があります。該当箇所への立ち入りを避け、専門業者に相談してください。
また、次のような症状がないか確認すると、原因を探る手掛かりになります。
- 床にシミや変色がある
- カビのような臭いがする
- 床がきしむ、沈み込む
- 壁や天井に雨漏りの跡がある
- 水回りの収納内部が濡れている
- 木材の傷みやシロアリの痕跡が見られる
床の表面だけを張り替えても、湿気や水漏れなどの原因が残っていれば、再び傷んでしまう可能性があります。原因を確認したうえで、必要な修繕を検討しましょう。
4. 床を修繕してから売却した方がいい?
空き家の売却を考えている方にとって、床の劣化は悩みの種になりやすい問題です。
「床を直さないと売れないのではないか」「大掛かりなリフォームが必要なのではないか」と不安になる方もいるでしょう。
しかし、必ずしも売却前に修繕しなければならないとは限りません。
修繕費用は、床材の張り替えだけで済むのか、下地や床下の木材まで補修する必要があるのかによって大きく変わります。原因を調べずに工事を進めると、想定以上の費用がかかる可能性もあります。
そのため、まずは不動産会社に物件の状態を相談し、修繕してから売却する方法と、現状のまま売却する方法を比較することが大切です。
現状のまま売却する場合でも、床の不具合については把握している範囲で買主に適切に伝え、契約上の取り扱いを確認する必要があります。
5. 床が傷んだ空き家も、まずは売却方法を相談しよう
長期間放置していた空き家では、床の劣化以外にも、雨漏りや設備の故障、シロアリ被害などが見つかることがあります。
建物が古く、修繕費用が心配だからといって、すぐに売却を諦める必要はありません。
大切なのは、建物の状態を把握し、自分に合った売却方法を検討することです。
株式会社INfinityでは、不動産の買取・販売・仲介を行っています。床がふにゃふにゃしている空き家や、修繕が必要な古い住宅についても、まずはお気軽にご相談ください。
「修繕してから売るべきか分からない」「古い家なので売却できるか不安」といったお悩みも、物件の状況に合わせて売却方法を検討することが大切です。
床の一部が柔らかくなっている場合は、放置せずに原因を確認し、無理のない方法で空き家の売却を進めていきましょう。


