近年、全国的に空き家が増加し、それに伴って問題となっているのが「ブロック塀」の老朽化です。
建物そのものはもちろんですが、実は道路沿いにある古いブロック塀の方が近隣住民や通行人に危険を及ぼすケースも少なくありません。
「誰も住んでいないから大丈夫」
「見た目は問題なさそう」
そう思って放置していると、台風や地震、大雨などをきっかけに倒壊し、思わぬ事故や高額な賠償責任につながる可能性があります。
今回は、空き家のブロック塀が危険と言われる理由や確認ポイント、対策について詳しく解説します。
なぜ空き家のブロック塀は危険なのか?
空き家は人が住まなくなることで、建物だけでなく外構の管理も行われなくなります。
ブロック塀は一見丈夫そうに見えますが、年月が経つにつれて少しずつ劣化しています。
特に注意したいのは次のような症状です。
- ひび割れがある
- ブロックが傾いている
- モルタルが剥がれている
- 鉄筋が錆びて露出している
- 雑草や木の根が塀を押している
これらは倒壊の前兆である可能性があります。
普段は問題なくても、地震や強風が加わることで一気に崩れてしまうことがあります。
古いブロック塀は現在の基準を満たしていないことも
1981年以前に施工されたブロック塀は、現在の耐震基準を満たしていないケースがあります。
また、建築基準法では、
- 高さ
- 厚み
- 控え壁
- 鉄筋の配置
など細かな基準が定められています。
しかし昔の住宅では、これらを満たしていない塀も珍しくありません。
特に高さが2メートル近くある塀や、道路沿いに長く続く塀は注意が必要です。
地震で実際に起きた事故
2018年の大阪府北部地震では、小学校のブロック塀が倒壊し、登校中の児童が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。
この事故をきっかけに全国でブロック塀の安全点検が進められ、多くの自治体でも危険な塀の撤去支援制度が始まりました。
つまり、ブロック塀は決して軽視できない問題なのです。
空き家所有者には管理責任がある
「誰も住んでいないから責任はない」
というわけではありません。
空き家やブロック塀の所有者には管理責任があります。
もし倒壊して、
- 通行人がケガをした
- 隣家を壊した
- 車に被害を与えた
などの事故が起これば、損害賠償責任を負う可能性があります。
さらに自治体から危険と判断されれば、
- 指導
- 勧告
- 命令
の対象になることもあります。
危険なブロック塀のチェックポイント
ご自宅や相続した空き家で次の項目を確認してみましょう。
□ 塀が道路側へ傾いている
真っすぐに見えない場合は要注意です。
□ ひび割れがある
細かなひびでも内部の鉄筋が腐食していることがあります。
□ 雨水がたまりやすい
水分は鉄筋を錆びさせ、強度を低下させます。
□ 控え壁がない
高さのあるブロック塀には一定間隔で控え壁が必要です。
□ 樹木が押している
根がブロックを押し出しているケースもあります。
1つでも当てはまる場合は専門業者への相談がおすすめです。
対策① 点検を依頼する
まずは建築士や外構業者に安全点検を依頼しましょう。
見た目では分からない内部の劣化も確認できます。
費用は数万円程度で済むことも多く、大きな事故を防ぐことができます。
対策② 補修・補強する
劣化が軽度であれば、
- ひび割れ補修
- 部分積み直し
- 控え壁の追加
などで安全性を高められます。
全面撤去より費用を抑えられるケースもあります。
対策③ 思い切って撤去する
老朽化が進んでいる場合は撤去が最も安全です。
最近では、
- フェンスへ交換
- メッシュフェンスに変更
- 生垣へ変更
など、防災面と景観の両方を考えた工事が増えています。
自治体によっては補助金制度も利用できます。
空き家を売却する場合も有利になる
危険なブロック塀があると、
「撤去費用がかかる」
という理由で購入希望者から敬遠されることがあります。
逆に安全な状態にしておけば、
- 内覧時の印象アップ
- 値引き交渉を受けにくい
- 売却期間の短縮
につながる可能性があります。
特に相続した空き家では、建物だけでなく敷地全体の印象が重要になります。
大網白里市・東金市・茂原市周辺でもご相談ください
千葉県でも空き家は年々増加しています。
大網白里市・東金市・茂原市・九十九里町・白子町周辺でも、古いブロック塀が残る住宅は少なくありません。
「危険かどうか分からない」
「売却したいけれど何から始めればいい?」
「撤去した方がいいの?」
そんなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
現地確認から売却のご提案まで、お客様の状況に合わせてサポートいたします。
まとめ
空き家のブロック塀は、普段は問題がなくても、地震や台風をきっかけに倒壊する危険性があります。
管理を怠ると事故や賠償責任につながるだけでなく、売却時のマイナス要因にもなります。
まずは現状を確認し、必要に応じて点検や補修、撤去を検討しましょう。
空き家は建物だけではなく、ブロック塀や庭、外構も含めて適切に管理することが、安全で資産価値を守る第一歩です。


