「実家がかなり古くなってしまった」
「築年数が古すぎて、もう売れないと思う」
「長年空き家にしていたので、買ってくれる人はいないのでは?」
相続した実家や長期間使用していない空き家について、このように考えている方は少なくありません。
確かに、築年数が古く、建物の傷みが進んでいる空き家は、新築住宅や築浅住宅と比べると売却が難しくなる場合があります。
しかし、「古すぎる=売れない」というわけではありません。
不動産の価値は、建物の築年数だけで決まるものではありません。
土地の場所や広さ、道路との関係、周辺環境、建物の状態などを総合的に考えることで、古い空き家でも売却方法を見つけられる可能性があります。
今回は、「古すぎて売れない」と思っている空き家が売れる理由について解説します。
古い空き家でも売れる一番の理由は「土地に価値がある」から
古い空き家を売却するとき、忘れてはいけないのが「土地」です。
建物が古くても、その土地自体には価値がある場合があります。
例えば、
・駅やバス停に近い
・買い物施設が近い
・生活しやすい地域にある
・土地が広い
・駐車場が確保できる
・日当たりが良い
・前面道路の条件が良い
・住宅地として需要がある
といった特徴があれば、建物ではなく土地を目的として購入したい人がいる可能性があります。
「家が古いから価値がない」と考えるのではなく、土地と建物を分けて考えることが重要です。
「古家付き土地」として売却できる
古い空き家の場合、「建物を解体して更地にしないと売れない」と思っている方もいます。
しかし、必ずしも更地にする必要はありません。
建物を残したまま「古家付き土地」として売却する方法があります。
買主が建物を利用する場合もあれば、購入後に買主自身でリフォームしたり、解体して建て替えたりするケースもあります。
特に土地を探している購入希望者にとっては、古い建物が残っていることが必ずしも大きな問題になるとは限りません。
むしろ、購入後の利用方法を考えたうえで、土地と建物をまとめて購入したいという需要があります。
古い家を「リフォームして使いたい」という需要もある
古い住宅だからこそ、購入したいという人もいます。
最近では、既存の住宅を購入して自分好みにリフォーム・リノベーションしたいと考える人もいます。
新築住宅の場合、間取りや設備、外観などを一から作る必要があります。
一方、既存住宅なら、現在の建物を活用しながら必要な部分だけを変更するという選択肢があります。
もちろん、どの古家でもリフォームできるとは限りません。
建物の構造や劣化状況、法令上の制限などを確認する必要があります。
それでも、「古いから誰にも使えない」とは限らないのです。
DIYをしたい人にとって魅力になることも
古い空き家の中には、DIYやセルフリフォームをしたい人から注目される物件もあります。
壁紙を張り替えたり、床を変更したり、古い建具を活用したりするなど、自分で住宅を作り上げたいという需要があります。
特に、一般的な新築住宅では得られない古い家ならではの雰囲気を魅力と感じる人もいます。
古い柱や梁、昔ながらの間取り、広い庭などは、リフォームによって新しい価値になることもあります。
古い空き家は「価格」が魅力になることも
古い空き家が売却できる理由として、価格面も挙げられます。
築年数が新しい住宅と比較すると、古い住宅は価格を抑えて購入できる可能性があります。
そのため、
「できるだけ安く土地を購入したい」
「自分でリフォームして費用を抑えたい」
「建物より土地を重視したい」
という購入希望者にとっては、魅力的な選択肢になる場合があります。
売主からすると「こんな古い家に価値があるの?」と思っていても、買主にとっては「自分の予算で購入できる土地」として魅力があるかもしれません。
空き家の状態が悪くても売れる場合がある
「雨漏りしている」
「畳がボロボロ」
「壁紙が剥がれている」
「家具や家電が残っている」
「庭が荒れている」
このような状態でも、必ず売却できないとは限りません。
もちろん、建物の状態が悪ければ修繕費用などを考慮して価格が設定される可能性があります。
しかし、買主が購入後にリフォームや修繕をすることを前提として、現状のまま売却する方法もあります。
重要なのは、売却前に売主がすべてを直さなければならないわけではないということです。
売却前の大規模リフォームは慎重に
古い空き家を売る際に注意したいのが、「高く売るために先にリフォームしてしまう」ことです。
もちろん、清掃や簡単な修繕によって印象が良くなるケースはあります。
しかし、キッチンや浴室、トイレなどをすべて交換し、大規模なリフォームを行ったとしても、その費用がそのまま売却価格に上乗せできるとは限りません。
また、買主によって好みの間取りや設備は異なります。
せっかくリフォームしても、購入後に買主がさらに変更したいと考える可能性もあります。
そのため、**「まず修理」ではなく、「まず査定」**がおすすめです。
現在の状態を見てもらったうえで、修理する場所と、そのままにしておく場所を判断しましょう。
解体して更地にする場合も慎重に
古い家を見ると、「こんなに古いなら解体して更地にした方がいい」と考えるかもしれません。
しかし、解体にも費用がかかります。
さらに、更地にしたからといって必ず売却しやすくなるとは限りません。
土地の形状や道路条件、立地、建築条件などによっては、建物を残した状態の方が買主にとってメリットがある場合もあります。
また、建物を解体することで税金などの負担に関係する場合もあるため、解体を決める前に専門家へ確認することが大切です。
「再建築できるか」は重要なポイント
古い空き家を売却するとき、築年数以上に重要になる場合があるのが、現在の建物を解体した後に新しい建物を建てられるかどうかです。
例えば、道路との接道条件などによっては、現在建物が建っていても、将来的な建て替えに制限がある土地があります。
そのため、「古い家だから売れない」と考える前に、
「この土地にはどのような建物を建てられるのか」
「建て替えが可能なのか」
「道路の条件はどうなっているのか」
などを確認することが重要です。
こうした土地の条件によって、売却方法や価格が変わる可能性があります。
古い空き家ほど「そのまま査定」が重要
古い空き家の売却でおすすめしたいのが、現在の状態をそのまま見てもらうことです。
売主自身が、
「これは直さないと売れない」
「この家には価値がない」
と判断する必要はありません。
不動産会社に現地を確認してもらい、土地・建物・道路・周辺環境などを総合的に見てもらいましょう。
そのうえで、
・現状のまま売却する
・最低限の修繕をする
・残置物を処分する
・リフォームして売却する
・古家付き土地として売却する
・解体して更地にする
などの方法を比較します。
相続した実家なら早めの相談がおすすめ
相続した実家を空き家のまま放置している場合は、早めに売却について相談することも大切です。
誰も住んでいない住宅は、換気不足や雨漏り、害虫、雑草、設備の故障などに気付きにくく、時間が経つほど管理の負担が大きくなる可能性があります。
また、空き家を長期間放置すると、建物の劣化が進み、売却時に確認するポイントが増えることもあります。
「いつか売ろう」と考えているのであれば、まずは現在の状態を確認しておくと安心です。
千葉県の空き家でも同じことが言える
千葉県内でも、相続した実家や長期間使用していない空き家について、「古すぎて売れないのでは?」と悩んでいる方はいるでしょう。
例えば、千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、佐倉市、四街道市、八千代市、大網白里市、東金市、茂原市など、地域によって不動産市場や土地の需要は異なります。
同じ築年数の住宅でも、立地や土地の広さ、道路条件などによって評価が変わることがあります。
そのため、「築○年だから売れない」と一括りに考えるのではなく、物件がある地域の市場を踏まえて判断することが重要です。
まとめ|「古すぎて売れない」と決めつけないことが大切
「古すぎて売れない」と思っている空き家でも、売却できる可能性はあります。
その理由は、不動産の価値が建物の築年数だけで決まるものではないからです。
土地の立地や広さ、道路条件、周辺環境などに魅力があれば、古い建物が付いていても購入したい人が見つかる可能性があります。
また、古家付き土地として売却したり、リフォーム・DIYを前提として売却したり、現状のまま売却したりと、さまざまな方法があります。
大切なのは、「古いから売れない」と自己判断して、売却を諦めてしまわないことです。
そして、売却前に大規模なリフォームや解体を行うのも慎重に考えましょう。
まずは現在の状態で査定を受け、その物件にどのような需要があるのかを確認することがおすすめです。
空き家の売却では、建物の古さだけを見るのではなく、土地・建物・道路・周辺環境などを総合的に判断することが重要です。
「もう古すぎるから無理」と思っている空き家こそ、一度専門家に相談してみることで、思っていなかった売却方法が見つかるかもしれません。


