相続した実家や長期間使用していない空き家を売却しようと考えたとき、「畳がボロボロだけど、このまま売れるのだろうか?」と心配になる方は少なくありません。
畳の表面が擦れている、変色している、破れている、カビが生えている、歩くと沈むなど、長年使用された和室にはさまざまな劣化が見られることがあります。
特に空き家の場合、人が住まなくなってから換気や掃除が行われず、湿気や害虫の影響によって畳の状態が悪化しているケースもあります。
しかし、結論から言えば、畳がボロボロの状態でも空き家を売却することは可能です。
では、畳の状態は査定額にどの程度影響するのでしょうか。また、売却前に畳を張り替えた方がよいのでしょうか。
今回は、空き家の畳が傷んでいる場合の売却への影響や、修繕するべきケース、現状のまま売却する際の注意点について解説します。
空き家の畳がボロボロになる原因とは?
畳は長年使用することで徐々に劣化していきます。
主な原因としては、
・長期間の使用
・日焼けによる変色
・家具によるへこみ
・湿気
・カビ
・ダニなどの害虫
・水漏れ
・ペットによる傷や汚れ
・長期間の換気不足
などがあります。
特に空き家では、人が住んでいる住宅よりも畳の状態が悪くなりやすい場合があります。
人が住んでいれば定期的に窓を開け、掃除や換気を行います。しかし、空き家では長期間締め切った状態になることがあり、室内に湿気がこもりやすくなります。
その結果、畳にカビが発生したり、湿気によって傷みが進んだりする可能性があります。
また、雨漏りや水道管からの漏水がある場合には、畳が水分を吸収して大きく傷むこともあります。
畳がボロボロでも売却できる?
結論として、畳が傷んでいても不動産を売却することはできます。
中古住宅の購入希望者の中には、「購入後に自分でリフォームする」と考えている方も多いため、売主がすべての畳を新品に交換する必要はありません。
特に築年数が古い空き家の場合、購入後に、
・畳を交換する
・フローリングへ変更する
・和室を洋室にリフォームする
・間取りを変更する
といったリフォームを予定している買主もいます。
そのため、売却前に高額な費用をかけて畳を張り替えても、その費用をそのまま売却価格に反映できるとは限りません。
まずは現在の状態のまま不動産会社に相談し、どのような売却方法が適しているか確認することがおすすめです。
畳の状態は査定額に影響する?
畳が傷んでいるからといって、それだけで査定額が大幅に下がるとは限りません。
不動産の査定では、
・土地の面積
・立地
・接道状況
・周辺環境
・築年数
・建物全体の状態
・間取り
・市場での需要
などを総合的に判断します。
畳の表面が少し擦れている、日焼けしているといった程度であれば、比較的軽微な修繕として考えられることもあります。
一方で、畳が大きく腐食している、カビが広範囲に発生している、歩くと床ごと沈むといった場合には注意が必要です。
このようなケースでは、単純に畳だけの問題ではなく、床下や建物内部に原因がある可能性も考えられます。
例えば、長期間の湿気や雨漏り、床下の劣化などによって畳の下地まで傷んでいる場合には、修繕費用を考慮する必要があります。
畳がカビだらけの場合は注意
空き家で特に注意したいのが、畳のカビです。
畳の表面に少しカビが見られる程度であれば、換気不足や湿気が原因の場合もあります。
しかし、広範囲にカビが発生している場合には、畳だけでなく室内全体の湿気環境を確認する必要があります。
壁や天井、押入れなどにもカビが発生している場合は、長期間の換気不足だけでなく、雨漏りや結露などが関係している可能性もあります。
また、畳を交換すればすべて解決するとは限りません。
カビが発生した原因を確認しないまま新しい畳に交換すると、再び同じような問題が起こる可能性があります。
そのため、カビがひどい場合には、まず湿気の原因を確認することが大切です。
畳の下が沈む場合は床の状態も確認
「畳が古くなっただけ」と思っていたら、実は床下が傷んでいたというケースもあります。
和室を歩いたときに、
・一部分だけ大きく沈む
・ふわふわしている
・床が傾いているように感じる
・きしむ音がする
といった症状がある場合には注意が必要です。
畳自体の劣化だけでなく、畳の下にある床板や根太などが傷んでいる可能性もあります。
原因によっては、湿気やシロアリ、水漏れなどが関係していることもあるため、気になる症状がある場合には専門家へ相談することをおすすめします。
売却前に畳を張り替えた方がいい?
「ボロボロの畳では内覧の印象が悪いから、張り替えるべき?」と迷う方もいるでしょう。
結論として、すべての空き家で畳を張り替える必要はありません。
例えば、築年数が比較的新しく、建物の状態も良好で、そのまま住める住宅として売却する場合には、畳を表替えすることで室内の印象が良くなる可能性があります。
一方で、築年数が古く、大規模なリフォームや建て替えを前提とする物件の場合には、売却前に畳を新品へ交換しても、その費用を回収できない可能性があります。
また、購入希望者によっては、和室を洋室へ変更したいと考えている場合もあります。
そのため、畳の張り替えを行う前に、不動産会社へ相談することが重要です。
畳を交換する前に確認したいこと
畳の劣化が気になる場合、すぐに新しい畳へ交換するのではなく、まず建物全体の状態を確認しましょう。
特に、
・雨漏りがないか
・水漏れがないか
・床が沈んでいないか
・シロアリ被害がないか
・床下の湿気が多くないか
・壁や押入れにカビがないか
などを確認することが大切です。
もし畳が傷んだ原因が建物側にある場合、畳だけ交換しても根本的な解決にはなりません。
ボロボロの畳をそのまま売却するメリット
畳を修理せず、現状のまま売却することにもメリットがあります。
まず、売主が余計なリフォーム費用を負担しなくて済みます。
また、買主が自分の好みに合わせてリフォームできます。
近年は和室を洋室へ変更したり、畳を琉球畳やフローリングに変更したりするリフォームもあります。
売主が新品の畳を入れても、購入後すぐに撤去されてしまう可能性もあります。
そのため、物件によっては「現状のまま売却する」方が合理的な場合もあります。
ただし、掃除や最低限の片付けは大切
現状のまま売却するとしても、何もせず放置してよいわけではありません。
内覧時に、
・大量のゴミが残っている
・畳に大量のホコリがある
・カビ臭がする
・荷物が散乱している
・窓が汚れている
といった状態では、購入希望者に悪い印象を与えてしまいます。
畳を張り替えなくても、掃除や換気、不要な荷物の整理を行うだけで室内の印象は変わります。
売却前には、費用をかけるべき部分と、最低限の清掃で対応できる部分を分けて考えることがおすすめです。
畳の劣化を隠して売却するのは避ける
畳が傷んでいる場合、その原因によっては売却時に注意が必要です。
例えば、雨漏りや水漏れ、シロアリ被害などが原因で床や畳が傷んでいる場合、把握している事実については不動産会社へ伝えておくことが重要です。
「畳が古いだけ」と思っていても、実際には床下に問題がある可能性もあります。
分からないことについて無理に判断する必要はありませんが、過去に発生した雨漏りや修繕履歴などがあれば、不動産会社へ共有しましょう。
売却後のトラブルを防ぐためにも、建物の状態をできるだけ正確に伝えることが大切です。
空き家を長期間放置すると畳の劣化も進む
今は畳の傷みが軽微でも、空き家を長期間放置すると状態が悪化する可能性があります。
換気不足による湿気、雨漏り、水漏れ、害虫など、さまざまな原因によって畳や建物の状態は変化します。
定期的に空き家を訪れ、
・窓を開けて換気する
・雨漏りの跡を確認する
・畳や床の状態を見る
・カビ臭がないか確認する
・床が沈んでいないか確認する
などの管理を行うことが大切です。
遠方に住んでいて管理が難しい場合は、家族や空き家管理サービスなどを利用する方法もあります。
千葉県の空き家も現状のまま売却できる
千葉県には、千葉市・船橋市・市川市・松戸市・柏市などの都市部から、四街道市・佐倉市・八千代市・習志野市・流山市・大網白里市・東金市・茂原市など、築年数の経過した戸建て住宅が多い地域があります。
相続した実家の場合、「畳も古いし、壁紙も汚れているから売れないのでは?」と考えてしまう方もいるでしょう。
しかし、建物が古いからといって、必ずしも売却できないわけではありません。
立地や土地の条件によっては、古家付き土地として売却する方法もあります。
また、中古住宅として購入後にリフォームすることを前提とした買主を探す方法もあります。
重要なのは、売却前に必要以上の費用をかけるのではなく、その物件に合った売却方法を選ぶことです。
売却前にまず査定を受ける
畳がボロボロだからといって、売却を諦める必要はありません。
まずは現在の状態のまま査定を受け、建物や土地にどのような価値があるのかを確認しましょう。
査定を受けることで、
「畳を張り替えた方がよいのか」
「現状のまま売却した方がよいのか」
「中古住宅として売るのか」
「古家付き土地として売るのか」
などの判断がしやすくなります。
そらいえでは空き家の売却相談を承っています
そらいえでは、空き家や相続不動産の売却についてご相談を承っています。
「畳がボロボロだけど売却できる?」
「張り替えてから売った方がいい?」
「カビがあるけど大丈夫?」
「床が少し沈んでいる」
「長期間空き家にしていて状態が分からない」
このようなお悩みをお持ちの方も、まずはお気軽にご相談ください。
空き家の売却では、畳だけを見るのではなく、土地・建物全体の状態や立地、接道状況、周辺環境などを総合的に確認することが大切です。
まとめ
空き家の畳がボロボロでも、売却することは可能です。
畳の傷みだけで査定額が大幅に下がるとは限らず、築年数の古い物件では購入後にリフォームする買主も多いため、必ずしも売却前に新品へ交換する必要はありません。
ただし、カビや腐食、床の沈みなどがある場合は、畳だけではなく建物内部に原因がある可能性もあります。
そのため、畳を交換する前に、雨漏り・水漏れ・湿気・シロアリなどの問題がないか確認することが重要です。
相続した実家や長期間使用していない空き家がある方は、「畳が古いから売れない」と決めつけず、まずは現状のまま不動産会社へ相談してみてはいかがでしょうか。
物件によっては、畳を張り替えるよりも、最低限の清掃だけを行い、現状のまま売却した方が良いケースもあります。
大切なのは、必要以上に費用をかける前に、現在の不動産価値と適切な売却方法を知ることです。


