「空き家の庭に古い物置が残っているけれど、撤去した方がいいのだろうか?」
「長年使っていない物置があるけれど、中には荷物も入ったまま。処分にはお金がかかりそう……」
相続した実家や、長期間放置している空き家について、このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
空き家の庭には、昔から使っていた物置や倉庫、農具を保管する小屋などが残っていることがあります。所有者が住んでいた頃には便利だった設備でも、空き家になってからは使われず、劣化が進んでいるケースも少なくありません。
では、空き家を売却する場合、古い物置は必ず撤去した方がよいのでしょうか。
結論からいうと、古い物置は必ずしも撤去する必要はありません。物置の状態や土地の広さ、売却方法によって、残した方がよい場合と撤去した方がよい場合があります。
今回は、空き家の庭にある古い物置について、撤去を検討する判断基準や費用、売却前に注意したいポイントを解説します。
1. 空き家の古い物置は査定に影響する?
空き家の売却では、建物の状態だけでなく、庭や敷地内にある設備も確認されます。
物置が設置されていること自体が、必ずしも査定額を下げるわけではありません。しかし、状態や設置場所によっては、購入希望者にマイナスの印象を与える可能性があります。
例えば、次のような物置です。
- 屋根や壁がサビて、見た目が悪くなっている
- 扉が壊れていて、開閉できない
- 強風で倒れそうになっている
- 物置の周囲に雑草や不要な荷物が放置されている
- 庭の大部分を占めており、土地を活用しにくい
このような状態では、購入希望者が「撤去に費用がかかりそう」「購入後に片付ける手間がありそう」と感じることがあります。
一方、物置がきれいな状態で、収納スペースとして利用できる場合は、購入希望者にとってメリットになることもあります。
大切なのは、物置があるかどうかだけで判断せず、購入希望者がその物置を利用できる状態なのか、それとも撤去の負担になるのかを考えることです。
2. 撤去した方がよい物置の特徴
では、どのような物置であれば撤去を検討した方がよいのでしょうか。
① サビや腐食が進んでいる
金属製の物置は、長期間雨風にさらされることでサビが発生します。サビが広がると、屋根や壁に穴が開いたり、部材が弱くなったりすることがあります。
木製の物置も、雨水の浸入や湿気によって腐食が進む場合があります。
特に、屋根が抜けそうになっているものや、壁が傾いているものは注意が必要です。倒壊や部材の落下につながるおそれがあるため、無理に近づいたり、自分で解体したりせず、安全を確保したうえで専門業者に相談しましょう。
② 物置の中に大量の荷物が残っている
空き家の物置には、園芸用品、古い家具、工具、タイヤ、農機具などが残されていることがあります。
長年開けていない物置では、荷物が湿気を含んでいたり、害虫が発生していたりする可能性もあります。
売却後に購入者が中身を処分することになると、負担が大きくなる場合があります。
ただし、荷物が残っているからといって、必ず売却前にすべて処分しなければならないわけではありません。不動産会社によっては、残置物がある状態での買取を相談できる場合もあります。
処分費用をかける前に、物置の中身も含めて相談することをおすすめします。
③ 土地を広く使いたい場合
庭の中央や駐車スペースの近くに大きな物置があると、土地の使い方が制限されることがあります。
例えば、購入希望者が駐車場を増やしたい場合や、庭を整備したい場合には、物置がない方が使いやすいと感じるかもしれません。
反対に、収納スペースを必要としている購入希望者にとっては、物置が残っていることが魅力になる可能性もあります。
物置を撤去するかどうかは、土地の広さや周辺環境、想定される購入希望者のニーズを踏まえて判断しましょう。
3. 撤去せずに残した方がよいケースもある
古い物置を見つけると、すぐに処分した方がよいと考える方もいます。しかし、必ずしも撤去が正解とは限りません。
例えば、次のようなケースでは、残したまま売却する方法も検討できます。
- 物置が比較的きれいで、十分に使用できる
- 庭が広く、物置が土地の利用を妨げていない
- 購入希望者が収納スペースとして活用できそう
- 売却前に撤去費用をかけても、売却条件の改善が期待できるとは限らない
- 不動産会社が現状のまま買取を検討できる
特に、空き家を不動産会社に直接買い取ってもらう場合は、物置や残置物がある状態でも相談できることがあります。
ただし、対応できる範囲は不動産会社や物件の状況によって異なります。契約内容によっては撤去が必要になる場合もあるため、事前の確認が大切です。
撤去費用を支払う前に、現状のままで売却できる可能性を確認することが、無駄な出費を防ぐポイントです。
4. 古い物置の撤去費用はどれくらい?
物置の撤去費用は、大きさや材質、設置場所、中に入っている荷物の量などによって変わります。
小型の組み立て式物置であれば比較的安く済むこともありますが、大型の倉庫や基礎がある物置では、解体や運搬に手間がかかる場合があります。
また、物置の中に大量の荷物がある場合は、荷物の分別や処分に別途費用がかかる可能性があります。
費用を左右する主なポイントは次のとおりです。
- 物置の大きさ: 大型になるほど解体や運搬に手間がかかる
- 材質や劣化の状態: 木製・金属製などの違いや、倒壊の危険性によって作業内容が変わる
- 荷物の量: 中身の分別や処分が必要かどうか
- 設置場所: 重機や運搬車両が入れるか、搬出経路が確保できるか
- 基礎の有無: コンクリート基礎などの撤去が必要か
正確な金額を知るには、現地を確認してもらうことが重要です。複数の業者から見積もりを取り、作業内容や処分費用が含まれているかを比較するとよいでしょう。
なお、古い物置の材質や状態によっては、通常の解体とは異なる対応が必要な場合もあります。安全面や廃棄物の取り扱いについても、業者に確認しましょう。
5. 空き家を売却する前に注意したいこと
古い物置を撤去する場合は、作業を始める前にいくつか確認しておきたいことがあります。
① 中に貴重品や必要な書類がないか確認する
物置には、古い工具や園芸用品だけでなく、土地の資料、契約書、通帳、写真、思い出の品などが保管されていることもあります。
特に相続した実家では、何が入っているのか把握できていないケースも少なくありません。
すべて不要だと思って処分してしまう前に、中身を確認しておきましょう。
② 自分で解体する場合は安全に注意する
小さな物置でも、サビた金属部分や鋭い部材によってケガをするおそれがあります。劣化が進んでいる物置や大型の倉庫は、無理に自分で解体せず、専門業者に依頼することをおすすめします。
③ 売却の相談を先に行う
撤去してから不動産会社に査定を依頼するよりも、まずは物置がある状態で相談した方が、費用を抑えられる可能性があります。
撤去することで売却しやすくなるのか、残したままでも売却できるのかを確認し、費用とメリットを比較して判断しましょう。
6. 千葉県で空き家を所有している方へ
千葉県内でも、大網白里市・東金市・茂原市・佐倉市・四街道市など、空き家の立地や敷地の広さ、周辺環境は物件ごとに異なります。
庭に古い物置が残っている場合も、すべて撤去した方がよいとは限りません。土地の広さや物置の状態、売却方法によって適切な対応は変わります。
また、空き家を長期間放置すると、物置だけでなく、庭木や雑草、建物の劣化なども進む可能性があります。将来的に売却する予定がある場合は、早めに現状を把握しておくと安心です。
「物置を撤去する費用が心配」「荷物が残っていて片付けられない」「古い空き家でも売却できるのか分からない」という方は、まず不動産会社に相談してみましょう。
まとめ|古い物置は撤去する前に売却方法を確認しよう
空き家の庭にある古い物置は、劣化が激しい場合や土地の利用を妨げている場合には、撤去を検討する価値があります。一方で、状態がよく収納として使える物置や、現状のまま買取を検討できる物件では、必ずしも撤去する必要はありません。
大切なのは、売却前に費用をかけて撤去するべきか、残したまま売却できるのかを見極めることです。
株式会社INfinityでは、不動産の買取・販売・仲介を行っています。千葉県内で空き家の売却を検討している方や、庭の物置・残置物の処分にお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。撤去や片付けを始める前に、物件の状態に合った売却方法を考えてみましょう。


